日常から非日常へ

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…眼鏡をかけた青年は自室で親友とゲームをしていた。…しかし、暫くたつと青年の方はloseの文字が。 「……ぐっ。」 「はっはっは。…格ゲー苦手の紗希が俺に勝てる訳ねぇだろ。」 青年は項垂れ親友は青年の肩をバンバンと叩く。……そんな時 グニャア…。 「…ん?」 「……どした?」 青年が辺りを見渡すと一部分に変な亀裂が入っている。 「…っ!?」 青年は亀裂を良く見るとそれは壁等に走っているのでは無く空中に現れて裂けている。 「…こいつぁまさか…。」 「怪奇現象…?おぉぉ幽霊ですか!!」 青年は変なことで盛り上がっていると、 「残念ながら幽霊じゃないわ。」 その亀裂から女性の声が聞こえた。 「まさか!?」 「ビンゴ。」 青年は驚き親友を見ると親友は指を鳴らしてテンションが上がっている。………亀裂が少しずつ開いていき、中から金髪の女性が顔を覗かせた。 「始めまして…かしら人間さん♪」 「…これはこれは麗しいお姉さん。よろしければお名前を教えていただけませんかね?」 青年は女性を見ると下手に出る。 「あらあら。…私は八雲紫……妖怪よ。」 「八雲紫さんですか。…とても良いお名前ですね。…おっと申し遅れました私は幻魔。幻魔 紗希(げんま さき)と申します。」 「松雄 直也(まつお なおや)。…適当に読んでくれ。……それで妖怪の賢者さんのご用件は?」 「あらあらおだて上手だこと……それに貴方は面白い事を言うわね…。何故私が妖怪の賢者って?」 女性…八雲紫は直也に問う。 「……まぁ蛇の道は蛇って奴?気にすんなって。」 「…ふーん。…まぁ良いわ。…突然だけどね、貴方達には人とは違う力があるみたいよ。」 「…教えてくださいゆかりん。」 「ゆかり…!?……まぁ残念だけど私には解らないのよ。」
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