日常から非日常へ

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「…ならどうすりゃあ良いんだ?」 紫は薄く笑って言う。 「私と一緒にくれ「「よろこんで!!」」…あらあら。」 即答の紗希と直也。 「早かったけどそう決めた理由は?」 「退屈な毎日よりも刺激が有りそうな毎日の方が好きです。」 「妖怪の山に行きたい。」 「…そう。」 紫は深くは聞かない。 「じゃあ準備は良い?」 「…あっちょっと待ってください。直也。たしか此方の通貨はあっちじゃ高価ではありますがあの買い取り屋に行かないと駄目ですよね?」 「…あぁ。」 「…それじゃあお賽銭としてアレにやりましょうかね。」 「…見返りか…。」 直也はやれやれと言った感じで答える。 「失敬な。金をやる代わりにスペカと能力を知るんです。」 「言葉は言いようだな。…俺には手始めにあの脇巫女を手に入れる為の準備としか聞こえないけどな。」 「…貴方は一筋過ぎなんです。たまには全キャラクターを嫁にしたい。ってこと位思いなさい。」 「…いや。もみじ(漢字でない)だけで十分だ。」 「はいはい。そうですか。なら文を手に入れる時に手伝ってくださいね。」 「はぁ!?なんで俺が!?」 「黙りなさい。凡人は黙って協力しなさい。」 「…殺すぞ?」 「…やってみなさいゴミ虫の分際で。」 「強烈な右ー!!」 ゴッ!! 直也の右肘が紗希のわき腹に当たる。 「ぐっ!!」 「話は纏まったから頼むわ。」 「…それじゃあ連れていくわね。」 「…無限の彼方へいざいかん。」 「…お腹…が…。」 二人は亀裂の中に消えていった。
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