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二人分の皿が用意されていて笑った。
同情されていると思っていたのだ。
同病相憐れむ。
完治する展望を見通せない病に冒されている私たちは、
例え、
触れ合えたような気がしても、
所詮は互いに薄っぺらな情という皮を被っただけだ。
何れ必ず、
無慈悲な何ものかに裸にされていく。
会長は、
暗闇を通り過ぎるべきだった。
正体が知れてしまえば、
誤魔化すことはできない。
朔月のようには、
包み隠せやしないのだから。
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