人類の至宝

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「ん~…今から退院手続きとか出来る?」 「人の話を聞いてました?一週間は絶対安静です」 「いや、知り合いのヒーラーを頼ろうかな…と」 「ヒーラーって治癒魔術を使える人ですよね?ソレなら…でも…」 俺は渋ってる医者を無視してメイドに退院手続きを取るようお願いして病室に向かう。 病室にはカプセルのようになってるベッド一つだけしか無く、その中で体中に生命維持装置が付けられたライナが寝ている。 「ったく…」 「え…!あの!」 ため息を吐きながらスイッチを押しカプセル的なのを開けてライナの体に付いてる余計なのを全部外す。 「起きろバカ野郎」 軽く顔を数回叩くも全く目を開ける様子が無い。 「あ、あの…生命維持装置を外したら死んじゃうんじゃ…」 「少しの間なら大丈夫じゃね?ほら、行くぞ」 「え?」 ライナを肩に担ぎ女の子の手を取ってロビーで待ってるであろうメイドの所に向かった。
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