弟子

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「まあスーツって言うか…隙間なく体にぴっちりとくっ付けるからどちらかと言えばタイツに近いかな?」 「なるほど…!タイツに仕込まれた繊維が筋肉のごとく伸び縮みするから装着者の筋肉を補助する形で身体能力が上がるってワケか!」 すげぇハイテクだな!もはや近未来SFみたいになってんじゃん!とテンション上がる俺を見てショコラがなんとも言えないような顔をする。 「自分の研究なのにその反応はどうなの…?」 「ああ、そういやハルトに弟子なんかいたんだな」 おそらくハルトが居るであろうさっきの部屋の前を通ってふと思った事を聞く。 「え?…そりゃいるでしょ、もうイイ歳だし」 急に話題が変わったからかショコラは一瞬何を言ってんの?的な顔をして俺の疑問に答えた。 「イイ歳って…まだ20代前半じゃねえか」 「育てるなら早い方がいいでしょ?私やリザリー、マキナにエリアも弟子はいるよ?」 「マジでぇ!?」 あっけらかんと言われた衝撃の事実に俺は立ち止まって驚く。
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