弟子

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「ええー…」 いや、コレどうすんの?開くまで待ってる系? 早足で去って行くハルトの背中を見送ってると壁が突然動き出す。 凄いスピードで閉まった時とは対照的に緩やかーな動きで壁が元の門みたいな状態に戻る。 「いやー、メンゴメンゴ…ていとが魔物だったのを忘れてて人間としてのデータを打ち込んでてさー」 ショコラはさして悪びれる様子も無くそう言って再度手招きした。 メンゴって…かなり昔に俺が使ってた言葉じゃねぇか、良く覚えてたな。 「大丈夫なのか?」 「ん、データは上書きしたから」 「…本当だ」 門のような機械を見上げながら通ると流石に二度目は無いらしい。 おそらく仕組みとしては人間の電磁波で選定してるんだろうよ。 昔どっかの偉い学者が考えたプログラムだろうが…良くもまあ実際に機械に組み込めたもんだ。
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