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「す、すみません…なんか地下に下がるにつれて体が重くなっていくような、そんな感じがして…」
もちろん自分の気のせいだとは思いますけど…息を整えながら言う。
「あー…まあココは特殊な磁場の影響で他の場所よりも引力が強いからね」
「引力…?」
「早い話が下に進めば進むほど重力が強くなるっつー事だ」
この場所で大体地上の2.3倍ぐらいか?
「なるほど…だからこんなに体が重いんですね」
「ん~、体感的には地上の2.3倍ぐらいじゃない?おそらく君の体重は100kg近いかも」
「…目的地の最深部は最も重力がかかる場所で地上のおよそ6倍だ、コレで音を上げてたら死ぬぞ?」
「ろっ…!6倍!?」
俺の言葉に少年は愕然とした表情になる。
…ったく、ハルトの野郎は何を考えて同行を頼んだんだ?
明らかにレベルが足りないっつーかなんつうか…この少年にこの場所はかなり早すぎるだろ。
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