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「…ん~、どうなんだろ?…こういう時周りに見える人が居たら便利なのに」
「あの…」
二人して腕組み首を傾げてると少年が手を上げた。
「幽霊が実在してるなら、相当な数いるハズですよね?」
「まあこの地球上にいる生物と同じぐらいは存在してるんじゃないか?」
「いえ、何百年前からのを合わせると…今の何十倍もいる計算になるんですが…」
実際問題幽霊はすし詰め状態になったりしないんですか?とバカ丸出しの事を聞いてくる。
「はあ…あのな?幽霊っつーのはこの世界に留まれるラインが引かれてんだよ」
「「ライン?」」
「人間に寿命があるように幽霊にも時間が限られている、その時間が来たり幽霊の一定数を超えると…」
さながら怪談話のごとく良いところで区切った。
「超えると…?」
「無理やり強制的に冥界に引きずり込まれる、だから幽霊がすし詰めになる事はない」
漫画のように次元の狭間から現れるナニカによって幽霊達はこの世界からおさらばするらしい。
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