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「さて、そろそろ行くか」
「そだねぇ…いつまでも一ヶ所に留まってると危ないし」
「ありがとうごさいます」
ショコラは地面に座ってる少年に手を差し出して立たせた。
「今はまだ魔物が襲って来ないからいいけど…やっぱりお前にはまだ早いんじゃねえか?」
少年は普通に歩いて進む俺らの速度に合わせようと頑張っているが、もう息を切らしている。
「…そうですね、でも…すぐに慣れてみせます!」
のしのしと歩くスピードが遅いくせに言い切った。
「いやいや、その前に魔物が襲って来たらどうすんだよ」
「そんな動きじゃ何も出来ずにヤられるよ?」
「う…」
俺とショコラの発言に少年は何も返せず言葉に詰まる。
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