○○がきた!

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なるほど…この皇女殿下?は俺の偽名しか知らないのか。 「ならば一応ティエリア皇女殿下の説明をせねばならんか…」 無駄に良い声した元上司がため息を吐きながらそう言った。 「ティエリア皇女殿下は生産大陸の統領の娘だ、統領が何かは分かるか?」 「まあ…ユニオンで二番目に偉い人だろ?」 「そうだ、二番目に偉いと言っても商業や軍事と言った大陸の統領もいるが」 確か…ユニオン共和国のトップは皇帝王で二番目に軍事、生産、商業の大陸の統治者達だったっけ? 副総督的なのが三人もいるって代理の時とかに揉めそうだな。 「つーかそういうシステム的なのは分かるわ、ただ名前を知らないだけだし」 「気を悪くしたなら謝ろう…お前はどうも忘れっぽいから念のために、と思ってだ」 元上司は事務的な言い方をして頭を下げる。
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