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「……はっ!あの子は!?」
少しの間仰向けになってたかと思うとバッと上半身を起こす。
「…良かった…無事だったんだね」
そしてキョロキョロと辺りを見渡しソファに座ってる女の子を認識すると脱力した。
「安心してる所悪いが、何があった?なんでそんなザマになったんだ?」
「こ、コレは…」
「わ、私が説明します!」
言い淀んだライナを庇うように女の子が立ち上がる。
「あー、君はいいよ…どうせ追われて逃げてる所を助けて貰ったーとかそんな系だろ?」
「な…!なぜそれを…!?」
やっぱりか…ま、巻き込んだって聞いた時から簡単に予想は出来たけどな。
「父さんの言う通り…3日前、成り行きではあったけど追われてるこの子を助けたんだ」
片脚だけで器用に立ち上がりソファに座ると話し始める。
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