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因みに皇女殿下は元上司が説明を始めた時点で怒ったのか拗ねたのか良く分からない顔で俺を見てソファの所に戻り座った。
「それで、だ…このティエリア皇女殿下は統領を継ぐ資格と立場的に王位継承権がある」
「へぇ~…血の繋がりは関係無いのか」
「実際は後継者として選ばれるかどうかは運次第だが…」
「周りが騒いでるだけで、私は統領とか皇帝王とか別に興味はありませんわ!」
皇女殿下はソッポ向くように否定?する。
「因みに…流石のお前でもコレを聞けば思い出すだろうというキーワードがある」
元上司は思わせぶりに一旦言葉を区切った。
「お前は一度、ティエリア皇女殿下と一つ屋根の下で生活してたハズだ…その頃は確か…ティアお嬢様だったか」
「…俺が皇女殿下と一つ屋根の下で?あり得ない」
「思い出せ、お前は昔仕事として執事をしてただろう?」
仕事で執事?…で、ティアお嬢様…うーん…
………………!!思い出したぁ!
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