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「やっと思い出したか」
「…おう、ってかなんで養成学校ってあんな理不尽だったんだろう…」
「あそこまで理不尽だったのは主にあんただけじゃない?」
「まあ8学年より下で部隊に配属されるなんて普通じゃあり得ない事だしね」
ボソッと呟くとリザリー達から慰めてるのか追い討ちをかけてるのか分からない言葉をかけられた。
「で、本題に入るけど…なんでそのお嬢様…皇女殿下?を連れて来たん?」
「皇女殿下が貧民街に視察行きたいと言うからお前にその護衛を頼みたくてな」
「はあ?護衛?そんなん俺じゃなくても良くね?俺よりも優秀で有能な奴なんてゴロゴロいるだろ」
本人が目の前に居ようが全く気にせずに断る。
「世間にも身内にも内密な視察だから勘付かれたくないらしい」
「まあ皇女殿下がわざわざ赴く場所じゃねえしな、治安も最悪だと聞くし」
貧民街はちゃんと国から補助金や援助金が下りてるのに上の奴らが奪って下の方には回らないらしい。
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