人類の至宝

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「追っ手達は、この子が国の重要な秘密を知ってしまった…とかでこの子を捕まえて国に強制送還させるつもりだったらしい」 「重要な秘密ねぇ…」 「でも、俺がこの子を庇ってしまったばっかりに事態が変わった」 ライナは一旦言葉を切って女の子の方を見た。 「…私を取り戻す事を諦めてライナさんごと消そうとしたんです」 「ふーん、まあ良くある事だろ」 国家機密なんだから他の人に漏れたらそりゃヤバいわな。 「と言っても来たのは本当に殺す気があるのか?と思うような感じの奴らばっかりだった…」 「じゃあ誰にヤられたんだ?」 「…女の子」 「は?」 「俺よりも歳下…見た目14、5歳ぐらいの…ミーシャやニコと歳の近そうな女の子」 …はあ?女の子?マジで言ってんのこいつ。
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