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だが逃げ切れなかった二、三人を跳ね飛ばした挙句にその内の一人を轢く。
「ふん、ざまぁ…バカめ」
俺はサイドミラーを見ながら鼻で笑う。
「あんなの轢いて下さいって言ってるようなモンだよね」
「な、何かあったんですの!?」
皇女殿下はアイマスクとヘッドホンを外して辺りを見渡した。
「何も?ただ長旅でお疲れだろうから少し休ませようと思って」
「あ、そうでしたの…なら先に口で言って欲しかったですわ」
「ごめんごめん、俺らは口よりも先に手が出るもんだから」
「えー?私はそうでも無いけど…村だけだよ」
さっきの出来事をごまかすためにマキナと三文芝居を打つ事に。
その甲斐あって皇女殿下は特に気にしなかったようだ。
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