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「よし、広場の真ん中あたりに停めて…っと」
ただっ広い広場には露店も何も無く、ボロボロの格好の男達が数人地べたに座り込んでいる。
そして端っこの路地に近い所では薄汚れた格好をした子供達がトレーラーを見ていた。
「じゃあ始める?」
「その前に…皇女殿下、一つ忠告して置きたい事がある」
「なんですの?」
「この街に普通の常識は通用しない、だからこれからやる俺達のやり方に口を出さないで欲しい」
「……分かりましたわ」
皇女殿下は少し戸惑ったように頷く。
「んじゃあやるか」
「ん」
後ろのでっかいトレーラーを開いてから降りる。
このトレーラーは横側が上に開く仕組みなので物が大量に取り出せて便利なんだな~。
「ほいよ」
「ありがと」
トレーラーから取り出した改造ボウガンをマキナに渡して俺もホルスターに入ってるやつを腰や背中に着ける。
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