貧民街

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「俺らの飯は……あった、牛丼とうな重とのり弁があるけど何が良い?」 分けられて置いてある箱の中から三種類の弁当を取り出して聞く。 「私は牛丼で」 「じゃあ俺はのり弁で」 「うなじゅう??」 「鰻の蒲焼が上に乗った弁当かな?美味いよ、ほい頼む」 「ん」 マキナに弁当を渡すとIHよろしく無詠唱で魔術を発動させて温めてくれる。 「「いただきまーす」」 「?なんですの?その掛け声?」 「食べる時のまあ感謝?的な?」 「なるほど…イタダキマス?」 なぜか俺らに見習って?パイプイス(座布団敷き)に座りそう言う。 「うむ、ファーストフードもいいけどやっぱり弁当も美味いな」 「このうなじゅうとか言われるお弁当美味しいですわ」 全くわざわざ異国に、しかも忍者達に気付かれないように最南端の場所まで買いに行った甲斐があるってもんだ。 うな重に至っては皇女殿下が食べるだろうと予想して老舗でのテイクアウトだしな。
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