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「さて、昼飯も食べ終わった事だし…次の場所に移動しますか」
今日だけであと三ヶ所回らないといけないし。
「そだね、もうここらへんの社会的弱者には配り終わったみたいだし」
「早速行きましょう!この街では今もお腹を空かせた子供達が沢山居ますわ!」
「はいよ、さあ乗った乗った……みなさん!世の中には他人のために何か出来ることがある、というのをお忘れなく!」
トレーラーを閉めて拡声器でそう言い残し、次の場所へ向かった。
「ちょい時間が押してるなぁ…速度を上げるか」
一応名目上は視察なため、皇女殿下に街中を見渡させて生活実態を見れるようにしてるが…
予定時間ではそろそろ次の場所に着くハズなのにまだ半分の距離も移動していない。
つーことは…間に合わせるにはスピードを上げるしかない。
そうするとちゃんと街を見渡す事が出来なくなるんだが…仕方ないよな?
「ち、ちょっと!速すぎません!?」
「大丈夫、安全運転だから」
かなり速度が出てるのにトレーラーの積荷を崩さすに馬車を避けるという超高等技術。
異国だったら100%蛇行運転扱いだから飲酒運転と間違えられて即捕まるだろう。
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