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「とりあえず皇女殿下は俺たちが合図するまで車から出ないで、危ないから」
「わ、分かりましたわ」
「カバーは任せて」
「頼んだぞ?」
アイマスクとヘッドホンを外して皇女殿下にそう言ってトレーラーを開けてマキナと一緒に外に出た。
「あー、あー…こちら人道支援団体のGPMの者です!」
続々と武器を手に集まってくる子供達に向かい拡声器を使って話しかける。
「身寄りの無い子供達や住む場所も無く今食べる物にも困っている人達…社会的弱者の方々に食事の支給を行っております!」
「食事の支給だと!?そんな施しを誰が受けるか!」
ガキどもの特攻部隊なのか…複数のガキ共が鉄パイプやらチェーンやらを持って走ってきた。
「ぐふっ!」「がはっ!」「うぐっ!」
が、すぐさま俺の放った改造ボウガンのゴム弾に当たり地面に転がる。
「我々が行うのは食事支給という名の一時的救済だ、支給を受ける受けないは個人の自由だが…歯向かう者には容赦しない!」
まるでどっかの軍のお偉いさんにでもなった気分だ…皇女殿下のお望みとはいえマジでキツイなぁ。
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