人類の至宝

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「モノが違う…」 「モノが違うってのはソレだけじゃないんだなー、これが」 「どういう事?」 「スレイヤーってだけなら結構いる、ウチの一番目と三番目に拾った娘もスレイヤーだしな」 未だに名前を覚えれねーんだよなー。 まああいつら合わせても今のこの世界に5人は居るんじゃね? 当然魔王軍に居る日比谷は除いて…だが。 「一番目と三番目って…ナノとサーリャ!?」 「そうそう、そんな名前…あいつら歳の割に身体能力高いし体術系は直ぐにマスターしてただろ?」 「確かに…そう言われたら不思議だったし、納得がいくような…」 「とにかく、あの女の子はスレイヤーってだけじゃない」 いや、もちろんスレイヤーってだけでも物凄い希少な存在なんだけどさ。 「す、スレイヤーだけじゃないって…」 「あの女の子は類稀なんだよ…スレイヤーで、尚且つ内向的な身体強化が使える」 6、700年に一人の逸材で、人類の宝の中の宝…人類の至宝と呼ぶべき存在だ。 俺は少し間を開けてそう言った。
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