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「人類の至宝って…」
「世が世なら勇者と呼ばれて崇め奉られてるだろうよ」
完全に魔物や悪魔、天使らと人間が対立してる世界だったら、だけども。
「残念ながら今の世の中じゃただの兵器扱いだが」
人間vs人間、魔物vs魔物、天使vs天使、悪魔vs悪魔
人間vs魔物、魔物vs天使、天使vs悪魔、悪魔vs人間
同種族でも争うこの世の中に本当の勇者なんて存在しないと思う。
「とにかく…あの女の子と今のお前じゃスペックに圧倒的な差があるからどうやっても勝てねぇよ」
一般人のおよそ4倍だもんなぁ…どう贔屓目に見てもライナとは倍の差がある。
「…確かに、でも『今は』って事はこの先は分からないって事でしょ?」
「どうだかな…お前次第ではあるが、その前にその身体でどうやって戦う気だ?」
「あ…」
俺がちょっと考えてそう聞くとライナは自分の身体を見て今の状態を再認識した。
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