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「コレがお前がヘマした結果だ…でも丁度良いかもな、今の内に後悔して精神的な苦しみでも味わっとけ」
「あなた…本当に父親なんですか!?普通なら慰めてあげるべきじゃ…!」
「どうやって?俺らの教えに背いたんだぞ?自業自得でこうなった奴を慰める言葉なんてある?」
お前は俺らの教えに背いてまでも…片腕片脚を失ってまでも『一人』の女の子を助けたなんて偉いぞ。とか言えばいいのか?
今のコイツには俺が何を言っても皮肉にしか聞こえんだろ。
「それは…」
俺の問いに女の子は言葉に詰まって視線を泳がせる。
「…おっと、俺とした事が大人げなかったか」
スマンな、と謝り肘を乗せて凭れてたソファから離れた。
「どこか行くの?」
「あ?お前の奪られた剣を奪り返しにだよ」
あの魔界製品である剣が人目に晒される前に奪り返さねば!
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