人類の至宝

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「いいか、今度は気をつけろよ」 部屋を出る前にそう言ってドアを閉める。 「お出かけですか?」 部屋を出るとメイドがいて俺に笑いかけた。 今日の夕飯であろう食事が乗ったお膳を持って。 …やっぱり話を聞いてやがったか、気配は感じなかったが予想はしてたさ。 「おう、あ…お前らには言う必要は無いと思うけどライナに優しくするなよ?」 「承知しております、ライナ君の今後のため…ですよね?」 あいつにはどうも危機感っつーモノが足りねぇんだよなー。 まあ主人公属性にありがちと言えばありがちなんだが、明らかにあいつの将来的にマイナス要素だ… 今回の件でソレに気づけたらイイんだけどねぇ。 「念のためメイド達全員に伝えておいてくれ」 「かしこまりました、あの女の子は今日はお泊めしますね…お気をつけて」 お膳を持ったメイドに見送られて別荘から出る。 そして俺はポーチから…(以下略)あの女の子か居るであろう場所の近くに影移動した。
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