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「!?ぜ、全員撤退だー!!」
「…やっと来た」
俺を追いかけてた奴らが止まり慌てて気絶している奴らを担いで後ろに下がる。
総員撤退という大騒ぎの最中、コッチに向かって歩いて来ている女の子の姿が見えた。
「よ~う、久しぶり?会うのはコレで3回目だな」
俺はちょっと遅足で後ろに下がりながら仮面を取って挨拶する。
「違う…今回で5回目」
女の子は早足で俺に近づくと首を振ってそう返事した。
…右手にはライナが奪われた剣を持っている。
はぁ…やっぱりこの子はあの剣に選ばれる数少ない人間の一人だったかぁ。
あの剣は俺の知り合いしか選ばれないハズなのに。
「そうだっけ?…ヤダヤダ、歳は取りたくないもんだねー」
普通に歩くような速度で後ろに退がりながら仮面をつけた。
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