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「?私に用があって来たの?」
「まあそんなモンだ…その剣を返して欲しくてな」
「…え?この剣は貴方のだったの?」
俺の言葉に驚いてるのか不思議そうなのか分からない喋り方で首を傾げる。
「いや、今は俺のじゃないが作ったのは俺だ」
「??…え…!?」
右に左に首を傾けたと思ったら少し目を見開いて驚く。
…くっそ、見た目が可愛いからかその動作も可愛いじゃねぇか。
「…この剣を、作ったの?一から?」
「ん、だから返して?」
「嫌」
持ってる剣をマジマジの眺め俺の差し出された手を見て剣を抱き抱えるようにして拒否する。
「んじゃあ力尽くで奪うよ?」
「…やれるものなら…………?」
俺がそう聞くと女の子は身構え剣を抜こうとした。
が、鞘から抜けないのか不思議そうな顔で頑張って剣を抜こうと色々試行錯誤している。
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