勇者の資質

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「…ヌけない」 「良い言葉いただきました」 可愛い女の子がため息混じりで諦めがちにその言葉を言うってアレだ… 結構卑猥っつーか興奮はしないけど面白いのな。 「つーかセーフティが掛かってんだから抜けるワケがねぇ」 「…セーフティ?」 「俺が作った剣だぞ?俺に刃向かえないようにしてるに決まってんじゃん」 悪意が無く純粋に戦いたいって気持ちだけなら俺が相手でも抜けるようになってるけど。 「…たかが武器なのに…?」 「そう考えてる内はまだまだ青二才ダナー…武器とは己の命を守るモノだぞ?いわば盾や鎧みたいなもんだ」 自分の身体の一部同様、もしくは命の盾とかさ…まあ『武器には常に感謝』の考えに至ってこそ一人前だよね。 俺らは養成学校時代で武器を作る課題の時にその考えに至ったワケだが。 弱い武器を作れば早死に 弱い武器を選べば早死に 自分に合わない武器でも早死に 自分が使えない武器を選んでも早死に 長生きしたけりゃ自分に合う強い武器を作るか選べってな。
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