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「…!じ、じゃあ!手合わせして!」
女の子は俺の言葉に嬉しそうな顔をして構える。
…え、えぇ~…?今まで通りの普通にお喋りじゃダメなんですか?
…まあ本人が戦りたいってんだからイイけどさ。
「別に良いけど…手加減出来ないよ?」
この女の子を相手にリザリー達やあの子供達のようにダメージを負わせずに済ませるなんて今の俺には無理。
力を解放すりゃソレも余裕だが。
「うん!」
女の子は元気良く頷き後ろにジャンプして下がったと思いきや、速攻で距離を詰めてからの左のハイキック。
普通の奴(一般人以外の兵士や傭兵)なら後ろに下がった途端に消えた!?と錯覚する前に沈んでるだろうよ。
いわばフェイントの一種。
残念ながら俺には効かねぇけどな。
「っと」
ちょっと膝を曲げて避け、脚が頭を上を通過する前に足首を掴む。
そして足首を掴んだまま左斜め下に下げて俺の右脚で女の子の太ももを挟んだ。
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