勇者の資質

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「うわっ!…この…!」 関節技の脅威を感じとったのか女の子は体を捻って体を浮かし左脚の踵で俺を蹴ろうとする。 「甘いよ」 「…~~っ!!?」 女の子が体を捻った瞬間に俺も同じ方向に回転するようにして…女の子の右膝をへし折った。 太ももを右膝で挟んで固定してるからねぇ…足首を上か前後に動かせば関節で動く方向とは違う方向だからベキッと折れるよ。 しかも自分の体全体を女の子が捻った方向と同じように回してるから左脚での攻撃は当たらないっていう。 「コレで右脚は使えなくなったな」 膝を折られても悲鳴を上げないし、今でも痛い素振りを見せないのは日頃の訓練の賜物か。 「脚の一本ぐらいどうとでも…!」 そう言うと左脚だけで跳躍しさらに地面を手で弾く事でスピードを上げ10mはあった俺との距離を一瞬で詰めた。 「…だから甘いって」 距離を詰めての片足ドロップキックを少し斜めに体をズラして避け、またしても足首を掴む。 「…あ!!」 女の子はしまった!って顔をしたがもう遅い。 今度は左膝で女の子の太ももをロックしてからベキッと膝をへし折る。
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