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プルル…プルルルル…
俺がベンチで寝返りをうつとポーチの中の無線機が鳴った。
「もしもしー?」
「お休みの邪魔をしてたらすみません、緊急事態が起きました」
「緊急事態?」
「ライナ君が瀕死の状態で病院に運ばれたんですけど…」
「はあ!?」
メイドの言葉に驚いて一気に体を起こす。
「私も今さっきその病院に着いたばかりなので…詳しくは分からないのですが、どうやら剣はその相手に盗まれたみたいですね」
「いや、まあ盗まれたのは良いとして…ライナの容体はどうなんだ?場所を教えてくれ」
どうせあの剣は使い手を選ぶモノだから盗まれた所で使えまい。
それより問題はライナの状態だ。
あいつが瀕死の重体になるなんて…
メイドから病院の場所を聞いてトイレに行きポーチからナイ…(以下略)。
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