調合薬剤(回復アイテム)

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う、うっそーん… ただ木に突き刺すだけのつもりで投げたのに、本当に蝶を狩っちまったよ…アーメン。 「…本当は何処かに行くつもりだったんでしょ」 心の中で十字を切ってるとキリがジト目で呟く。 「良く分かったな」 「コレでもイイ歳だもんおとーさんの考えてる事なんてお見通し」 「嘘吐け、どうせ当てずっぽうだろ」 「…バレた?」 キリは可愛くウインクした後にペロっと舌を出しておどけたような顔をする。 「バレバレ…で?俺になんか用でもあるのか?」 「んーん、またナノ達が寂しがるなぁ…って」 「つい最近まで俺の事覚えてなかったのに?」 俺とずっと一緒に居たってワケじゃあるめいし…ましてやメイドや姉兄といった家族がいっぱい居るんだから寂しいもクソもなくね? 「ソレはまだリィン達が小さくて記憶も曖昧だったからで、今はちゃんとおとーさんの事を覚えてる」 「お前らが居るんだから寂しくは無いだろ」 コレでも寂しいとか言った日には…ならば一人っ子はどうなんだ?ってなるぞ。
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