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「そうだけどさ…私達にとってのお母さん代わりはお姉ちゃん達、でも父親はおとーさんしか居ないワケじゃん?」
「…なんでアイツらは姉で俺は父親なんだよ」
見た目的にも分かるかもしれんがアイツらの方が俺よりも年上だぞ?
実年齢で言えば20代も中盤から後半だし。
…見た目は20代前半の全盛期だけどな。
「だってお姉ちゃん達はなんか母親って感じじゃないし…おとーさんはほら、たまに厳しいから」
「厳しいってだけで父親扱いかよ…まあ不本意ながら慣れたけど」
一応戸籍上はあの時に母親にするべき奴なんて居なかったから親は俺だけの片親設定になってはいる。
だって母親をメイド達の誰かにしようとしたら話し合いだけで三日三晩続いたんだぜ?
ただの上辺だけの設定だから誰だっていいのに…
「…本当の親なんて…止め止め!今回は何処に行くの?」
キリは俯いて呟くと自分の考えを払拭するように頭を振って顔を上げた。
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