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「し、知らなかったとは言え、数々の無礼…大変申し訳ありませんでした!」
メガネのお姉さんは急に手の平を返したように頭を下げて謝り出した。
「ああ、うん…次からはちゃんと人の話は最後まで聞いてね?」
「は、はい!誠に申し訳ありませんでした!」
「…なんでこんな堅苦しくなってんの?」
…なーんか怯えてるっていうか恐れてるっていうか…結構ヤバい噂でも流れてる系?
俺はメガネのお姉さんの態度を不思議に思いハルトに聞いてみる。
「さあな、所長の助手だの右腕だのジョーカーだの言われてるからじゃないか?」
「聞くだけでは研究所でのNo.2…二番目に偉いって事だしね」
実質的にはトップと変わらない同じ立場だけど…と呟きエリアを引き摺って歩いて行った。
「いやいや…俺はそこいらの一般人と変わらないから研究者としての立場的には下っ端以下じゃね?」
「…相変わらず卑下してる言い方だな…まあとりあえず、俺の弟子はどこだ!」
かなり時間がかかって脱線に近い遠回りを経て…やっとココに来た本来の目的に触れる。
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