弟子

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「メルス、大丈夫か?」 あのゴミ…もとい少年を放置した部屋に案内すると入るや否やハルトは少年に駆け寄った。 「死んでは無いがそれでも瀕死だなー」 まあ俺が腹を殴った事にも少なからず原因はありそうだが。 「お前…こんな状態なのによく放置できるな…」 「えー?だって俺には縁も所縁も無い奴だから」 ホントにどうでも良かったから下手したら火口にポイされて跡形も無く死んでただろうよ。 しかもあのタイミングでのハルトからの電話といい…こいつぁ中々の強運の持ち主だ。 「まあでもお前、結構良いタイミングで電話かけてきてたよ」 「…どういう事だ?」 「俺はソイツをゴミとしか見てなかったから、もっとタイミングが遅けりゃ始末されてたかもな…と」 「俺の弟子をゴミ扱いしないでくれ」 まさかのハルトに睨まれるっていう。 ただ思ってた事を言っただけなのに…
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