弟子

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「んな事したか?」 「えー?昔はよく暗殺する時とか標的に近づくため奥さん、娘、息子、恋人、愛人を口説き落としてたくせに」 「む、息子って…!男ですよね!?」 「手段なんて選ばないからね、暗殺のためには女装変装なんでもごされ…」 ショコラは呆れたようにため息を吐きながら人の暗殺手口を暴露する。 「ソレは目的を果たすための手段だろ、しかもバラしてんじゃねえよ」 「女の子を見たらヤる事しか考えない頭の持ち主に節操無しの女狂い以外の言葉が当てはまるとは思えないんだけど」 なぜかどんどん責められる俺。 …え、嫉妬?俺が受付嬢のお姉さんを口説こうとしてたって言う冗談を真に受けての嫉妬なの?これ。 「…さっきのは本当に冗談だって…いくらこのお姉さんが美人でも、口説こうとはしてないから」 とりあえず嫉妬的なアレだろうと解釈してショコラを宥めようとした。
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