弟子

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「じゃあその一室貸してくれ」 「OK…あ!そうだ、一昨日やっとあの強化外骨格のスーツのプロトタイプが完成したよ」 「強化外…骨格?」 はしゃいでるショコラの言葉に俺がキョトンとしてると受付のお姉さんも同じだったようで、おうむ返しのように呟く。 それを聞きショコラはしまった!という顔になる。 「…今漏らしたのは極秘中の極秘研究だから今すぐ忘れて…じゃないと始末しないといけなくなる」 「は、はい!絶対に墓まで持って行きます!」 急にさっきと雰囲気が変わったショコラの脅しに受付のお姉さんは素早く何度も頷く。 「絶対だからね?…後で監視カメラもチェックしなきゃ…あ~もう!嬉し過ぎて凡ミスするとは…!」 「ドンマイ、とりあえず研究室に案内してくれ」 「ん…」 小刻みに震えるお姉さんが可哀想になってきたので落ち込むショコラを引っ張って移動する事に。
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