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「今週の土曜日、柊さんのお家にお泊りしてもいいですか?」
部屋の灯りを消して、お互いの顔がぼんやりと見える橙色の光の中で薬が効き始めて眠くなった私は、小さな声で彼に聞いてみた。
「土曜日と言わず、いつでも」
妙に紳士な口調になった彼の反応に若干照れてしまう。
でも嬉しい返事にホッとした私は、彼の家で眠った時のあの寝心地のいいベッドを思い出す。
「柊さんのお家のベッド、広いから好きです」
「確かにここは狭いな。その分触りたい放題だが」
「……っ!柊さんってそんなこと言うんですか?!」
「……訂正しよう。たくさん触れ合えていいな。と言いたかったんだ」
眠気も飛ぶような柊さんらしからぬ発言に、驚きつつも本心ではそういう事を思っている事に笑いそうになってしまった。
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