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「えーっと、御坂さん。長い研修お疲れ様でした。それでですね、あなたの配属先が決まったのでお知らせしますね」
年配のおじさんの緩い喋り方に少し気抜けしちゃうけれど、その手に持っているのは間違いなく私の辞令だ。
最大級に緊張しながら、その文字を目に焼き付けた。
「御坂さんは今日から希望されていた”販促課”に配属が決定しました。ここは色々と大変なところだけど、大丈夫ー?」
強く願って待っていたその言葉に、嬉しさのあまりに叫びそうになる。人事のおじさんの緩い喋り方も私を喜ばせてくれるオプションにしか聞こえなかった。
「あ、あり、ありがとう、ございます!!わっ、凄い…!本当に販促課だっ!」
「そんなに嬉しいの?それはよかったねー」
「はいっ!」
辞令が折り曲がっちゃうくらい強く握り締めた私。今は一刻も早くこの場所に行きたくてしょうがなかった。
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