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「だって……作り笑いなんて滅多にしないもん。だからって無表情で案内所に立つわけにはいかないでしょ?」
グラス半分になっているジンライムに口を付ける。このさっぱり感が好きで、飲むといったら最近の私はもっぱらこればっかりだ。
「本当、琴音って力の抜き方が下手だよねー。いつもそんなに一生懸命で疲れない?」
「仕事に疲れは付き物でしょ?」
「まぁ、それはそうだけど…たまには手抜きしないと倒れちゃうよ?」
「それは一人前になってから言う事ー。今の私達はまだ研修中なんだから。
今が一番頑張らなきゃいけないときじゃん」
「うわーっ!言う事がそっくりになってきたねー!」
「へっ?誰に?」
「誰にって……柊さんに決まってるじゃん!」
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