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「ーー今日でお別れだな。」
彼はそう言ってチューリップの花束を渡す。そして頬を赤色に染めて、「今までありがとな。」と頬を掻きながら、恥ずかしそうに告げた。
私は彼が最後にこんなプレゼントを用意してるなんて思わなくて、目から涙を流す。
その雫がチューリップの花弁に当たり、小さな雫が弾け飛んだ。
「泣くなよ……悲しくなるだろ。」
そう言う彼も目から涙を流す。
私はそんな彼の顔を見ているとこの場所から離れたくないと思ってしまう。
………だが、ついにその時が訪れた。
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