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「花陽、行くわよ!」
背後から私の名を呼ぶ母の声が聞こえる。
彼は右手で自身の涙を拭い、私に白い歯を見せて笑ってみせた。
「永遠の別れじゃねーんだ!またどこかで会おうぜ!!」
彼のその言葉が嬉しくて、私も微笑んだ。
「うん。約束だよ!」
私は彼に小さく手を振り、両親の背中を追いかける。
初めて乗る飛行機に胸を踊らせると同時に、今までの彼との思い出が脳内で再生される。
「結局、告白出来なかったな……。」
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