第3話 アイドルの秘密 9

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※ 大阪府警本部が、慌ただしくなっている頃。 神戸の元町駅に、パトカーが何台も停まっていた。 「おら、暴れずに歩けや!!」 「……桜田さん、周りに人が多いんで、声小さくして下さい」 手錠をかけた犯人の肩を持つ桜田が、隣に叫ぶ。 「うるせえ!! お前が、ちゃっちゃと捕まえんからやろ!!」 集まる視線を感じたが、竹山は「すいません」と言った。 犯人が乗ると、パトカーはすぐに県警に向かう。 それを見届け、竹山が大きく息を吐く。 「おい、何、ぼうっとしてんや!! 行くで!!」
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