ストロベリーパフェ

9/9
前へ
/9ページ
次へ
「惟嘉、そろそろそっちと交換して」 「はいはい」   パフェを交換すると、 また愛理は嬉しそうに スプーンを突っ込んで食い始めた。 「苺もいいけど、チョコもおいしー」   ……ああもう。 そんなにきらきらしないでくれ。 こうやって愛理に付き合って、 スイーツを食いにでるようになって三年たつ。 その間ずっと、 同じ思いで愛理のことを見ていたわけだが、 あいつはちっとも気付かない。 しかしもう、俺たちも高三。 このままでいいはずがない。 ……だから。 「なあ」 「ねえ」 【終】
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加