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「あー、お前の席あそこな」
そう言って担任が指を指したのは、一番後ろの列の窓から2番目だった。結構良いじゃん。
そう思いながら自分の席に座ると、前の席の男子が後ろを向いて話しかけてきた。
「初日から遅刻とかすげえな。何で遅刻したんだ?」
「寝坊した。あと、正確には初日じゃない。初日は昨日だ」
「細か!…なあお前友達少ないだろ」
えっ?こいつめっちゃ失礼じゃね?その言葉は禁句なんだよ。分かる?そこんとこ。ああん?(半ギレ)
「別に友達が少ないわけじゃないぞ?」
「だよなー。流石に「ただ友達が居ないだけだ」……何か…ごめん」
謝るんじゃないよ。虚しくなるでしょうが。あれ?何にもないのに目から汗が…。
「すいません。先生の話が聞こえないので静かにしてくれますか?」
流石に喋り過ぎたのか左隣の女子に睨まれる。そりゃそうだよな。隣でこんな喋られたら迷惑だよな。
「すまん」
「ごめんごめん」
俺たちがそう謝ると、女子は満足そうに前に向きなおった。
さて、俺も真面目に話を聞くかな。
「…それで武器をまだ持ってないやつは明日持つための儀式やるからなー。心構えしっかりしておけよー」
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