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「いや実は能力使えないんだよね」
「何でですか?その年で持ってるって事は使いこなしていてもおかしくはないんですが…」
「もうすでに…使えてるのに気づいていない…とか?」
っ!その考えは無かったな。気づいていない…かー。『腕力には自信あったんだけどなー』あーあれかー。っと言うことは?
「俺の能力は、身体強化か…?」
いやもう確定だろう。いやっふうこれで俺も遂にスキル持ちだぜ。
「…て言うかそれだけ?」
パリイイイン
瑠杏の言葉で俺のガラスのハートらしきものが割れた。慌てて皆が瑠杏の口を塞ごうとしているが、もう遅い。
教室の隅で体育座りをし始めた俺、をグループの皆は同情の目で、クラスの皆は変人を見るような目でこちらを見ていた。
そんなことをしていた俺の目にソイツが止まったのはきっと偶然だろう。
ソイツはグループも作らずに一人机に座っていた。俺はその男子のところに行き、声をかけた。
「ボッチ乙」
「やかましいわ」
「えー!一人でいるからボッチだと思ったんだけど違うのー?あれれー?それなら君のお 友 達 (笑)はどこにいるのかなー?んー?んー?どうしたー?ほれほれー、なんか言ってみなさいよー」
「くっ」
や つ あ た り
いやー、スッキリしたわー。なんか回りから凄い殺気を感じるけど、スッキリしたからもうどうで「ぐぼえ!?」
「蓮は何言ってるの。」
瑠杏が般若のような顔つきで拳を振り抜いた姿勢で立っていた。取り敢えず一言。
「瑠杏、お前…身体強化状態の俺より力つy「ふっ!」がへ!」
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