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「次は僕だねー。」
エレナ…何だろう?どんな武器だか想像がつかない。
「我と共に歩みし物よ、今ここに具現せよ!」
ピカアアアアア
光が収まるとそこには…錆びてボロボロになった槍が出てきた。
「魔力を…えい!」
ハイハイ。分かりますよ。錆びがとれると緑っぽい色がはいった銀色の槍が出てくるんでしょ。あー、凄い凄い。
「何だろう?凄い蓮を槍で刺したくなってきた。」
「ダーメ」
「我と共に歩みし物よ、今ここに具現せよ!」
「早えーよ!何か言えよ!」
瑠杏が誰もかまってくれないからか、もうやってしまっている。
ピカアアアアア
光が収まるとそこには…何もなかった。えっ?
「失…敗…したの?」
エレナが恐る恐る聞くと、
「ううん。失敗じゃないみたい、ほら」
満面の笑みで手のひらにあるものを見せてきた。そこにあったのは指輪。眼鏡だったら良かったのに。
「指輪って武器になるのか?」
「さあ?出てくるってことは武器なんじゃない?」
俺が聞くと、瑠杏はそう返してくる。なんつーアバウトな。
「今のうちに、武器と対話しておけよ。多分これからクラス内で模擬戦だから」
蒼真がそう言うと4人は目を閉じて集中し始めた。因みに俺はこの段階で詰んだ。いくら呼びかけても武器が反応してくれないのだ。
4人全員が武器との対話を終わらせると一気に暇になり、互いの武器の事を話して時間を潰すことにした。
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