武器と模擬戦

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「すっかり忘れてたよ」 だろうな。能力使っとけばもっと楽に勝てたのにな。因みにエレナの武器の能力は、自分の周りの風をある程度操れる能力…らしい。見てみたかったな…。 「次ー。山田孝と高井瑠杏」 「私かー。じゃあ行ってくるね」 ニッコリ笑いながらフィールドに歩いていく瑠杏。 …瑠杏の能力は本当におかしいからな。 「始め!」 山田が武器の手甲を構えるのに対して、瑠杏は着けた指輪に手を置くだけ。 さあ、始まるぞ。スーパーフルボッコタイムが! 「ドラウプニル!」 瑠杏がそう叫ぶと指輪が一瞬光り、山田が瑠杏に突進していった。 「最上級、ヘル・グラビティ!」 その魔法名を唱えると同時に、山田が走っている状態から突然、地面に叩きつけられる。何とか動こうとしているみたいだけど、まあ無理だろうな。 この魔法は、初級、中級、上級、最上級、超級とランクがある中で上から2番目の魔法だからな。 因みに超級は発動できたら、大災害レベル。 ヘル・グラビティは闇魔法で、闇系は重力系の魔法が多い。 「最上級、リバース・オブ・ガイア!」 …えげつないなー。何が起こったか説明すると、魔法名を唱えると動けなくなっている山田の周りの地面が盛り上がり、空中に浮き、それが次々と山田に当たって最終的にはグラウンドに新しく山ができたという。 土系の魔法はそのまま地面に影響が出る魔法。 「勝ったよ」 圧 倒 的 勝 利 「やりすぎじゃないか?」 「いやー、”神器”って言うのがどんなに凄いのか試したくなっちゃって」 もうこの強さから分かる通り[ドラウプニル]は神器だ。俺も最初聞いたときはビックリした。魔法特化型の神器。そんなのアリかよ、同じ神器でも全然違うじゃん!
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