第1章 ふぁんたしー

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8時23分… 「ハア、やっと着いたか」 肩で息をしながら校門を通る。え、皐月はどこいっただって? アイツ、家出て数分したら、[じゃあ私、転移で先に行くから早く来てね]って言って行きやがったんだよコンチクショウ!俺もつれてけよ! 「会場は体育館か」 校内案内を見ながら目的の場所につき入ると、殆どの生徒、保護者は既に席についていた。 先に行った妹様が席をとっていると思うのだが…お、いたいた。 「席取りごくろうっていうか俺もつれてけよ」 「めんどくさかった」 「おい」 そうこうしてるうちにザワザワしていた人たちも静かになり厳かな雰囲気の中入学式が始まった。 ◇  ◇  ◇ そのあとなんやかんやで校長の話なのだが… 「えー、ですからして学生というのはー……」 長い…長すぎる話始めてもう何分経っただろう一向に話が終わらない。 「えー、ですからしてね、学生というのはー…」 いやその話も何回目だよ。 「えー、だからこそ、学生とい『校長先生ありがとうございました。次は生徒会長から新入生に挨拶です。』え、まだ話終わってなインダケ…」
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