第1章 ふぁんたしー

7/9
前へ
/73ページ
次へ
会長が素早く前線から離れて言う、 「武器を既に持っているものはそれぞれ固まって倒すんだ。魔法しか使えないものは遠距離担当だ。いいか?一人も欠けるんじゃないぞ」 え?マジで?俺まだ武器との対話出来てないから能力使えないけど、いいの?たぶん真っ先に欠けちゃうけどいいの? クイクイっと妹が袖を引っ張り見上げてくる。 「行かなくていいの?」 くっ、やめろそんな目で見るんじゃない。っていうかまともに能力も魔法も使えないやつに行かせるとか皐月鬼畜すぎ。 まあそれでも行ってくるんだけどね。 ちゃんと武器と向き合って能力手に入れてるやつは良いよなー。俺なんて向き合ったにもかかわらず引きこもってるんだもんなー。 因みに俺の武器は刀。名は[イザナギ]。 神器って言われてるんだけど能力使えないとな。神器っていうのは他とは桁違いに強い力を持った武器のことね。 そういえば同じ新入生に[エクスカリバー]何ていうのを持ってるやつがいるっていう噂が…いやそれどころじゃない。 「おいおい、ボクちゃんは家に帰ってママに泣きつい「あのそういうの良いんで早くしてくれませんかね」このクソガキ!ぶっ殺してやる!」 その言葉と同時に相手が自分の武器の能力を使ったのを感じとり俺もシャラン、という音を鳴らして刀を抜く。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加