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刀を抜いたのと同時に相手の男が剣を持って襲いかかってくる。
「おらあっ!!」
男が気迫のこもった声と共に剣を降り下ろしてくる。それを受け止めようとするのだが…
「お、重いっっ」
何これめっちゃ重い。えーー腕力には自信あったんだけどなー。あ、これあれだ能りょ…
「これが俺の武器の能力、重さを変えることができる能力だ!」
……こいつさ…さっきから思ってたけどさ…………………………
絶っっっっっ対バカだよね。自分から能力ばらすとかどんだけ自信あるのよ。
そっかー。重さかー。なら角度をこうして…
「うわっと!?」
受け流しちゃえばいいんじゃね?案の定地面にめり込んでるし、これ抜けないね。
「………」
「………」
「今じゃああああああ!!!」
「え!?ちょっとまぐぼえええ!」
全力の峰打ちを叩き込む。男はいろんなものを撒き散らしながら地面に倒れた。
俺は刀を鞘に戻しながら男に心の中で言う、(お前の敗因はただ一つ、人に自分の武器の能力をペラペラと喋ったことだ。アトフツウニヨワカッゲフンゲフン)
言うこと言ってスッキリし回りを見渡して見ると、もうほとんど倒し終わってロープなどで縛り拘束していた。
えー、これにさわらなきゃダメですかねー。なんか色々と汚いんですけど。
「ごくろうさん。後は生徒会の人にやってもらうから君はもう帰って良いよ。妹さんも待ってるみたいだしね。」
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