第1章 ふぁんたしー

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刀を抜いたのと同時に相手の男が剣を持って襲いかかってくる。 「おらあっ!!」 男が気迫のこもった声と共に剣を降り下ろしてくる。それを受け止めようとするのだが… 「お、重いっっ」 何これめっちゃ重い。えーー腕力には自信あったんだけどなー。あ、これあれだ能りょ… 「これが俺の武器の能力、重さを変えることができる能力だ!」 ……こいつさ…さっきから思ってたけどさ………………………… 絶っっっっっ対バカだよね。自分から能力ばらすとかどんだけ自信あるのよ。 そっかー。重さかー。なら角度をこうして… 「うわっと!?」 受け流しちゃえばいいんじゃね?案の定地面にめり込んでるし、これ抜けないね。 「………」 「………」 「今じゃああああああ!!!」 「え!?ちょっとまぐぼえええ!」 全力の峰打ちを叩き込む。男はいろんなものを撒き散らしながら地面に倒れた。 俺は刀を鞘に戻しながら男に心の中で言う、(お前の敗因はただ一つ、人に自分の武器の能力をペラペラと喋ったことだ。アトフツウニヨワカッゲフンゲフン) 言うこと言ってスッキリし回りを見渡して見ると、もうほとんど倒し終わってロープなどで縛り拘束していた。 えー、これにさわらなきゃダメですかねー。なんか色々と汚いんですけど。 「ごくろうさん。後は生徒会の人にやってもらうから君はもう帰って良いよ。妹さんも待ってるみたいだしね。」
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