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「目標が有ればその分伸びるよ。それにしても、冷却、重力レンズ、電磁誘導、真空の四重起動か。普通のレールガンよりも手が込んでる分、威力、命中精度、射程距離が桁違いだな。弾丸を冷却することによって電導率を上げ、重力レンズで初速を上げて、電磁誘導で更に速度を上げる。真空術式で摩擦を無くすことで、命中精度と射程距離を飛躍的に上げてるのか。これだけの術式を組めるならもっと上のクラスに居てもおかしくないんだけど?」
「ミーシャ君は学業で特待を取ってるけど、実技では最低限しかやらなかったみたい。どうしてって聞いたら目立つのは嫌だって言われたよ。まあ今、物凄く目立ってるけど。」
「確かに嫌そうな顔してるな。というより何で試合終了の合図を出さないんだあのゴリラ?」
「クソクソクソォー!我が僕よ、我が命を聞いて出てこい!」
と対戦相手が従属召喚をする。呼び出されたソレは二メートルを越える長身の角の生えた女性。それだけではなくその女性を子供のように抱き抱える五メートルは有ろうかという巨人。巨人の首には鎖が付いていてその端を角付きの女性が持っている。
「アハハハハハ、どうだ愚民!これが私の下僕、クイーンタイラントだ!更にこのクイーンには強力なスレーブタイラントがついている。怯えて逃げ惑え!」
などと馬鹿がほざいている。
「何であのゴリラは反則かましてふんぞり返っている馬鹿を止めないんだ?召喚契約の授業が済むまでは召喚出来ても禁止の筈だけど。」
「どうせお貴族様にゴマスリでしょ?
ミーシャ君!そんなヤツ、コテンパンにやっちゃえ!」
「バカッ!シノン、どうして火に油を注ぐんだよ!ほら見ろ、あの阿呆の目がイッちゃてるだろうが!」
「え?どういうこと?私はミーシャ君の応援しただけだよ?」
「分からないなら良いよ。ミーシャ君が大変なのはよく分かった。」
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